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−−−−−−−−−−−−第ニ回奈良平安時代の菓子 −−−−−−−−−−−−
この時代には唐菓子と呼ばれるものが百済、朝鮮半島を経て、韓人や中国人に よって伝えられてきた仏教や仏像などとともに遣唐使たちによって伝えられま した.この唐菓子はそれまでの単純素朴な我が国の穀物加工品に製法や形, 原料の配合などにかなり大きな影響や変化を与えたようです。当時の諸制度には ,唐風を模したものが多かったのですが食制もそのひとっです.唐菓子は 「からんだもの」呼ばれ、流入は次第に増加し,奈良から平安時代にはその種類も 定型8種「唐菓子」と菓餅14種を数えるにいたったと伝えられています。 また、この時代「754年」には唐の高僧鑑真(がんじん)が考謙天皇(女帝)の時代 に来日し,「砂糖」を献上したといわれております。この砂糖の伝来こそ菓子の発達に 生命力を与えたものといえます。しかし,この時代の砂糖は貴重品で,貴族や上層社会 で珍重され,薬用程度にしか使用されませんでした。砂糖が菓子に使用されるようになった のは鎌倉時代以後のことです。
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